ファクタリングを利用するなら偶発債務に気を付けて!

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偶発債務とは

ファクタリングにおける偶発債務で頭を悩ませている男性

「偶発債務」という言葉を聞いたり見たりしたことはありますか?
なかなか見かけない言葉で馴染みのない言葉かと思います。
今回はファクタリングにおける偶発債務とは何かを解説していきます。

会社の決算書の中の貸借対照表というものがあります。
貸借対照表は決算日における財政状態(資産、負債、純資産)が表示されています。 しかしその貸借対照表も万能ではなく貸借対照表に載らない債務(借金)が存在します。
それが偶発債務です。

ファクタリングと偶発債務

偶発債務を紹介したところで、今回のメインテーマであるファクタリングと偶発債務について書いていきます。
まずこの偶発債務(貸借対照表に記載されていない借金)が問題になるのは主に会社をM&Aした時になります。
M&Aとは「Mergers(合併)and Acquisitions(買収)」の事で2つ以上の会社が一つになったり(合併)、ある会社が他の会社を買ったりすること(買収)を指します。
この際に会社を買う立場の人は、資産はどれくらいか、負債はどれほどあるのかを確認するために貸借対照表を参照します(もちろん見るのは貸借対照表だけではありません)。 記載されていない負債、つまり偶発債務があるとトラブルに発展する可能性もあります。

そしてこの偶発債務に多いのがファクタリングです。
ファクタリングは売掛債権(代金を支払われる権利)を売却し、資金を得ますが、最終的にファクタリング会社に返さなければなりません。
M&Aした会社にしてみれば、当然自分の会社の売り上げとなり、自由に使えると思っていたお金を言わば前借していたので返さなくちゃいけません、となったら不満に思い、その結果トラブルに繋がってしまいます。
これがファクタリングにおける偶発債務です。

ファクタリング利用で偶発債務のトラブルが起こさない為には

ファクタリングにおける偶発債務のトラブルを起こさないようにする為にはどうしたらいいのか全身を使って解説する男性

ではファクタリング利用で偶発債務のトラブルを起こさない為にはどうしたらよいのでしょうか?
トラブルにならない2つの方法を紹介します。

ファクタリングを終わらせておく

最も良い方法がファクタリングを終わらせておくことです。
つまり、ファクタリング会社に資金を返すところまでやっておく、という事です。 そうすれば名実ともに偶発債務はなくなります。
ファクタリングによって偶発債務が発生してトラブルになるのは、ファクタリングを実施して、まだ契約が完了していない状態のときになります。 なのでファクタリングの全ての過程を終了していればM&Aをしたとしても特に問題が起こることはありません。

ファクタリングの利用を伝える

どうしてもM&Aまでにファクタリングを終わらす事ができない場合には、必ず先方に伝えましょう。
ファクタリングが貸借対照表に記載されないものである以上、ほとんどトラブルに発展します。 何故なら本来なら手にすることのできる売掛金(代金)を手にできないからです。

さらに危惧しておかなければならないのが、ファクタリング会社に返金せずに期限が過ぎ取引先に債権譲渡通知書が届くことです。
債権譲渡通知とは、債権(代金を支払われる権利)を譲渡(売却)されましたよというのを通知される事で、2社間ファクタリングのリスクヘッジとしてファクタリング会社が行うものです。
これの何が問題かというと、2社間ファクタリングは取引先にファクタリングの利用を知られずに利用する事ができます。 しかし、この債権譲渡通知が行くことによってファクタリングの利用が知られてしまいます。 加えてファクタリング代金を支払えていないことも知られます。
そうする事でファクタリングの利用=経営が傾いているという認識に加え、資金繰りに苦しんでいる為ファクタリングの代金も支払えないという追い打ちもあり会社の信頼は地に落ちます。

これが、ファクタリングをしている会社がM&Aをするときに注意するべきポイントになります。

偶発債務のトラブルが起こってしまった実例

ファクタリングにおける偶発債務でトラブルになってしまった男性

最後にこのファクタリング利用による偶発債務のトラブルの実例を見ていきましょう。

R社のCASE

R社はO社とのM&Aに合意し、合併する事になりました。
しかしR社は以前からマネーフロー(お金の流れ)を改善するためファクタリングを利用していましたがそれをO社に伝えていませんでした。
合併から少し経った頃にファクタリング料金支払いの旨を伝えるメールが届き事は発覚しました。
O社はR社の担当者を呼び事のあらましを事情聴取したところ、伝える必要がないと思っていたと言いました。

これこそファクタリングにおける偶発債務の典型例です。
不幸中の幸いとして取引先に知られる前に対応できたことで、何とか事なきを得ました。
このように偶発債務がある中でM&Aに応じてしまうとトラブルに発展してしまいます。 ファクタリングは確かに資金を早期に得る手段としては優秀ですが、様々なリスクがあるのも事実です。 いかなる場合でもそのリスクを理解し、未然に防ぐ事が大切です。
上のR社の場合にはM&Aの前にO社にファクタリングの利用を報告しておくなどする必要がありました。

まとめ

ファクタリングにおける偶発債務のトラブルを防ごうと活動している男性

今回はファクタリングにおける偶発債務を実例を交えて紹介、解説してきました。
経営者の中にはファクタリングの利用とM&Aを同時に考えている方もいるかと思います。 しかし、それは同時に行うと大きなトラブルに発展してしまう可能性が非常に高いです。
ファクタリングを事前にすましておくか、先方にファクタリング利用の旨を伝えてトラブルを事前に防ぎましょう。

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