ファクタリングとは?ファクタリングをわかりやすく解説!

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そもそもファクタリングって何?

ファクタリングとは何か考える男性

突然ですが「ファクタリング」という言葉をご存知ですか? 日常的に使用する言葉ではないので知っている方は少数だと思います。
ではこのファクタリングは一体どういった意味の言葉なのでしょうか?
またファクタリングとはどういった事柄なのか、解説していきます。

ファクタリングの意味

まずファクタリングとは「金融経済用語」になります。 そして以下がファクタリングの意味となります。

「売掛債権(売上債権)」を、売掛金の入金前に、譲渡(売却)して、資金化する資金調達方法の事。

漢字が増えて難しく感じますよね。 私はこの説明文を見た時ため息をついて空を見上げました(笑)
さてこの難しい説明文をかみ砕いて説明します。

文冒頭の「売掛債権(売上債権)」ですがわかりやすいように例えると

A社が取引先のB社に商品Aを納品し、請求書を発行。
するとB社は期日までに商品Aの代金を支払う。
この請求書が発行されてから代金が支払われるまでの期間、A社には「B社から商品Aの代金を支払われる権利」が発生する。
これが売掛債権です。

ファクタリングとは

あとの用語は然程難しいものはありませんね。
つまりファクタリングとは代金を支払われる権利を売り、その代金を予定よりも早く資金化する仕組みの事を言います。

日本の取引は「信用取引」と言われる、企業が企業に代金を支払う事を前提とした後払いの取引形態となっています。
この信用取引には

1.契約
2.商品の納品、請求書発行
3.代金の支払い

この3つの手順を踏むのが一般的です。
2と3の間に発生するのが前述の「売掛債権(代金を支払われる権利)」です。
この場合、資金力のない中小企業は納品から支払いまでの間の資金繰りに苦しむ事があります。 そんな中小企業などを救うために生まれたのがファクタリングです。

ファクタリングの仕組み

ファクタリングについて解説する男性

ではこのファクタリングが実際に同様に行われているのかを解説します。
先程の例を引き続き使用してファクタリングがどの様に行われるのか見てみましょう。

A社が取引先であるB社に商品Aを納品しました。
しかしA社は資金繰りに困ってしまったのでファクタリング会社CにB社に納品した商品Aの売掛債権(代金を支払われる権利)を売却しました。
ファクタリング会社Cは手数料等を差し引いた金額をA社に支払います。
B社が商品Aの代金を支払うのは代金を支払われる権利を持っているファクタリング会社Cになる。

とこのような流れでファクタリングは行われます。
今の例は買取ファクタリングの3社間ファクタリングと言われるもので買取ファクタリングには3社間ファクタリングと2社間ファクタリングがあります。

3社間ファクタリング

3社間ファクタリングはA社と取引先のB社、ファクタリング会社Cとの間で行われるファクタリングの事です。

3社間ファクタリングのデメリット

この場合A社はB社にファクタリングを利用する旨を伝え、了承を得る必要があります。
現在の日本でファクタリングはあまり認知されておらず、ファクタリングを利用すると伝えると、短絡的に資金繰りに困っている(経営状態が悪い)と思われ今後の取引に影響を及ぼす可能性があります。

またB社の了承を得ないといけない為、資金化に時間がかかる可能性もあります。
この大きなデメリット2つに加え、遠隔(郵便、メール)でのファクタリング契約が行えないという点もデメリットに加わる特徴でしょう。

3社間ファクタリングのメリット

しかしもちろんメリットもあります。
第一にファクタリング手数料が安い事です。 相場はおよそ3~10%程で、取引先の了承が必要というリスクの分、手数料が安くなっています。
つまり了承さえ得られれば確実に資金調達が可能という事です。

第二にファクタリング審査が通りやすいという点です。
どちらかというと3社間ファクタリングは納品された方の企業の支払い能力があるのか、の方が大切になってきます。
というのも納品、請求書の発行と支払いの間にある「売掛債権(代金を支払われる権利)」を売却するわけで、あとは商品を納品された企業が支払う工程のみしか残っていません。

以上の理由から、3社間ファクタリングはファクタリング審査が通りやすくなっています。

2社間ファクタリング

続いて2社間ファクタリングですがこちらも大筋は3社間ファクタリングと変わりありません。
大きく違う所は、納品された企業が支払う先がファクタリング会社ではなく、商品を作った会社に支払い、支払われた会社はその代金をそのままファクタリング会社に支払うという点です。

2社間ファクタリングのメリット

2社間ファクタリングのメリットは大きく3点あります。
1つ目が取引先企業にファクタリングを使用する旨を伝えなくてもよいという点です。
つまり「取引先に言わなくてもいいから代金が支払われたらすぐにそのまま支払ってね」という仕組みになっています。

2つ目が最短即日に資金調達ができるという点です。
3社間ファクタリングと違い取引先の了承を必要としないので審査さえ通ってしまえばすぐに資金を調達できるという事です。

最後3つ目は遠隔(郵便、メール)でのファクタリング契約が可能という点です。

2社間ファクタリングのデメリット

2社間ファクタリングのデメリットは2つあります。
第一に3社間ファクタリングよりも手数料が高い事です。 おおよその相場は10%~20%程となっています。
なぜこんなにも高くなるのかというと以下の3つの理由がある為です。

  • ファクタリングを利用した会社が別の支払いに、入金されたお金を使いこんでしまう。
  • ファクタリングを利用した会社が受け取った入金を「ファクタリング会社」へ支払う前に倒産してしまった。
  • ファクタリングを利用した会社が別のファクタリング会社にも同じ債権の譲渡をして、買取額を2重で騙し取っていた。

この3つリスクを鑑みて2社間ファクタリングは手数料が高くなっています。
しかし、平成17年10月3日に比較的簡単に売掛債権(代金を支払われる権利)の譲渡登記ができるように法改正が行われました。 登記は不動産関係で聞く事が多くありますね。
この登記により譲渡する債権(代金を支払われる権利)の公的な証明ができるということです。
そうすることで2重の譲渡のリスクは回避できる様になりました。
また、ファクタリング契約時に専用の口座を作り、一連の流れをスムーズに行われるようにするファクタリング会社もあります。
こういった工夫を凝らしてはいますが、3社間ファクタリングに比べリスクが高い事から手数料が高くなっています。

第二にファクタリング審査が厳しくなるという事です。
上記の通り3社間ファクタリングよりもリスクが大きくなっている為、ファクタリング会社もより慎重に審査を行うという事ですね。

ファクタリングの種類

ファクタリングの種類を紹介する男性

ここまで買取ファクタリングの解説をメインに行ってきましたが、ファクタリングには様々な種類があります。
この項目では買取ファクタリング以外のファクタリングを紹介していきます。

医療報酬債権ファクタリング

これは読んで字の如く、病院やクリニック、薬局などを対象にしたファクタリングになります。

このファクタリングは3社間ファクタリングとなっており、対象の取引先への通知も行われます。
しかし、通知されるのは社会保険、国民健康保険になりますので今後の取引について心配する必要は全くありません。

何故このファクタリングがあるかというと、我々が普段病院にかかる際に医療費として自己負担するのは3割ですよね。 残りの7割が国保や健保から支払われるのは翌々月末になる為、町の診療所などは資金繰りに困ってしまいます。
なので、この医療報酬債権ファクタリングの需要もあるのです。

保障ファクタリング

保証ファクタリングとは、万が一取引先が売掛金(商品の代金)を支払わなかった場合にファクタリング会社が売掛金(商品の代金)を代わりに支払う保証型のファクタリングの事です。

この保証ファクタリングは取引代金が大きく、資金化までの期間が長い、建築業界などで重宝されているファクタリングサービスです。 保証料を国土交通省が負担(下請債権保全支援事業)してくれる事や、大手ゼネコンなどの大企業の倒産時に連鎖倒産を防げる事が大きなメリットとして挙げられます。

しかし、あくまで支払われなかった際に支払う事を約束しているファクタリングサービスなので早期に資金を調達する事はできません
また、支払われる可能性もありますが手数料は比較的安めですがかかってしまうなどのデメリットもあります。

国際ファクタリング

国際ファクタリングとは、海外企業と取引するときに外国の取引先からの入金を確実にするために利用するファクタリングサービスの事を言います。
現地のファクタリング会社と日本国内のファクタリング会社が連携することで、海外企業からの代金回収を行います。
日本では、メガバンクなどの大手銀行が提供しているファクタリングサービスになります。

海外企業からの代金回収を確実にできる点、大手銀行グループが提供している点が大きなメリットです。
対してデメリットはファクタリング手数料が発生する事と、3社間ファクタリングになる為、売掛先(取引先)への通知が必要だという点が挙げられます。

日本の企業と違い外国の企業との取引では冒頭に説明した「信用取引」が

  • 海外の企業の信用情報は入手しにくい
  • 海外の企業の倒産リスクは把握しにくい
  • 万が一支払わない場合にどう催促すれば良いのかわからない
  • 万が一支払わない場合に現地に行くわけにもいかない

といった理由から成立しにくい為、この国際ファクタリングを利用する会社が多くあります。

将来債権ファクタリング

将来債権ファクタリングとは、将来発生する予定の債権(支払われる権利)をファクタリング業者が買取資金化するファクタリングサービスの事です。
請求書を発行していないが契約納品を終えている場合や、商品を納品していないし請求書も発行していないが契約を交わしている場合にこの将来債権ファクタリングを利用する事ができます。

しかし、この将来債権ファクタリングは手数料が高いというデメリット、サービスを提供しているファクタリング会社があまりないという欠点があり、あまり普及していません。

一方で「まとまった金額で資金繰りの改善がしやすくなる」というメリットがあるのが特徴です。

リバースファクタリング

リバースファクタリングとは、外注する企業が、外注先(商品を納品する企業)への「買掛金支払いの短縮化」のために利用するファクタリングサービスの事です。

つまり「いい商品を作ってるけど資金繰りに困っているからこっちから先に払うし、手数料も持つよ。だからまた取引しようね。」といったファクタリングです。

これにより優秀な取引先を確保できるというメリットがあります。
また、このファクタリングの手数料を負担するのは納品される側の企業なので納品する側の企業には何らデメリットはありません。
しかし、このリバースファクタリングも提供しているファクタリング会社が少ないのが難点で、納品される側の企業は手数料を負担しなければなりません。

給料ファクタリング

最後に給料ファクタリングというものを紹介します。
給料ファクタリングは、会社員が給料債権をファクタリング業者に売却することで、給料の前借りができるファクタリングサービスの事です。
簡単に言うとファクタリング会社から給与を前借する、という事です。

しかしこの給料ファクタリングは貸金業法違反となります。
給料債権(給料を支払われる権利)を買い取る行為は、労働基準法の定める「通貨で、直接労働者に、その全額を支払わなければならない」というルールに即していない、という理由で許可されていません。

どういった場合にファクタリングが有効か

ファクタリングの有効的な使い方を語る男性

ここまでファクタリングとは何か、どの様な仕組みか、どんなファクタリングがあるのかを解説してきました。
ここではどういった場合にファクタリングを利用する事があるのか、またどのような場合にファクタリングを利用を利用すると有効なのかを解説していきます。

ファクタリングを利用する理由

ファクタリングを利用する理由として最も多い理由が会社の資金難です。
社員の給与を払えない、賞与を払う際に手元の資金が足りない、外注先へ支払う資金がないなどの理由からファクタリングを利用するケースが多くあります。
この場合自転車操業になってしまう事も多々見受けられます。

次に多い理由がファクタリングを利用し、キャッシュフロー(お金の流れ)を改善を狙う、という理由です。
会社は入ってくるお金(取引先からの支払い等)と出ていくお金(外注先への支払い、社員への給与、賞与等)を管理しています。
この入ってくるお金のタイミングが一時的に合わずファクタリングを利用し、狂ってしまったお金の流れを正常に戻そうという事です。

どんな時にファクタリングを利用すると有効か

上記で2つの場合を例に出しましたがファクタリングを利用する際に有効なのはどちらだと思いますか?
この場合ですと後者のキャッシュフローを改善しようとする場合になります。

前者の場合は自転車操業になってしまいがちで、ファクタリングの手数料がもったいないのです。
後者は一時的に会社の収入と支出が合わなかっただけで、収入の予定があります。

これはあくまで「どちらの場合がより有効にファクタリングを利用する事ができるか」に焦点を当てた場合ですのでどちらが正解不正解という事ではありません。
前者の場合には経営状態を1から見直し、健全な経営状態に戻すことを第一にした方が良いと考えられます。

まとめ

ファクタリングについて最後まとめる男性

まだ日本では普及が進んでいないファクタリングについて解説してきました。

ファクタリングは難しく、なかなか理解できないという声が多いのですが、言葉を一つひとつかみ砕けば簡単に理解できます。 これを読んで理解できた!といった方がいれば幸いです。

また、これがファクタリングの普及に少しでも繋がれば私としては何も言う事はありません。

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